1.わすれ宿
作詞:中川大三郎
作曲:船村徹
これでいいねと 宿帳に
妻とあなたは 書き入れる
窓の外 悲しげに
なく虫を 聞きながら
浴衣の胸に 指をやる
どこかさびれた この宿が
今のふたりに 似合うわね
しのび逢い もえたとて
明日は又 よその人
甘えてみたい しみじみと
あなたつかれて いるようね
同じくらいに なやんだの
ありがとう うれしいわ
心だけ くださいね
涙にふける わすれ宿
2.笑いじわ
作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童
悲しい時にも 笑う癖
ついてる女は紺が似合う
セーラー服着た あの頃から
明るい子だねで 通ってた
また 目尻に増えてると
また 鏡に呟くの
そう 辛いことがあっても
泣いていては 何も始まらない
どっちみち おんなじ
どっちみち 人生
どっちみち この世は泣き笑い
どうせなら 悔いない
どうせなら 一生
どうせなら 陽気に笑いじわ
幾つになっても片想い
している自分が 愛しくて
心がときめく 夕暮れは
濃いめにルージュを 引いてみる
また カラスの足跡ね
また ちょっとがっかりしても
そう 若さは年じゃない
花のように 瑞々しい心
どっちみち おんなじ
どっちみち 人間
どっちみち 誰でも泣き笑い
どうせなら 女の
どうせなら 勲章
どうせなら 綺麗な笑いじわ
どうせなら 悔いない
どうせなら 一生
どうせなら ほろりと笑いじわ
3.おしどり春秋
作詞:たきのえいじ
作曲:八木架壽人
煤の付きようで 年季が判る
路地の酒場も 人の世も
俄づくりじゃ 身につかないわ
しあわせ 寄り道 まわり道
苦労積荷を 肩先に
ふたり寄り添う おしどり春秋
涙もろさは あなたも同じ
我慢強さも また同じ
せめて注がせて この私にも
お酒をはさんで 水入らず
持ちつ持たれつ いつまでも
ついて行きます おしどり春秋
命ふたつを ひとつに束ね
三十路四十路を 越えてきた
耐えて始めて 花実を結ぶ
明日が見えます この先に
一期一会の この縁
ふたり夢追う おしどり春秋
4.人生晴れたり曇ったり
作詞:吉岡治
作曲:弦哲也
惚れて 惚れて
みんな程よく まとまったらば
人間 涙はいりません
そうはイカの塩辛などで
飲めない女が 酒を飲む
男と女 それでも惚れて
ちょっと惚れ ぐっと惚れ やめられないわ
ああ人生晴れたり曇ったり
ロマンじゃないかえ ねぇ男はん
泣いて泣いて
すがりつくのが みっともなけりゃ
一生心はいりません
鮭も川を 頑張りのぼる
女も急には 停まれない
男と女 情けの川で
ちょっと泣き わっと泣き とことん泣いて
ああ人生晴れたり曇ったり
明日もありましょ ねぇ男はん
男と女 それでも惚れて
ちょっと惚れ ぐっと惚れ やめられないわ
ああ人生晴れたり曇ったり
ロマンじゃないかえ ねぇ男はん
5.おんなの石北線
6.私乃悲川(しのびがわ)
7.命花
作詞:福田恒
作曲:原譲二
こんど咲かせる 花びらは
冷たい色か 熱い色か
教えて下さい わかるように
花の命は 短いけれど
咲いてみせます 命花
命を染めた 花びらは
暗い悲しい むらさき色か
与えて下さい 情けの色に
花の命は 短いけれど
つくしてみせます 命花
夢をかなえる 花に咲け
色のさめない 姿のままに
愛のよろこび いつまでも
花の命は 短いけれど
もえて生きます 命花
8.みんないい女
作詞:かず翼
作曲:円広志
誰だって泣きながら 眠った夜がある
悲しみに遭わずに 生きては行けない
幸せの後ろ影 見送るその度に
新しい夢を また探すのよ
たったひとつの物語 みんなヒロイン
自信を持たなきゃダメダメ みんないい女
つらくても言い訳は しないと決めている
この道を選んで 歩いて来たから
灯りさえ消えた部屋 夜明けが近づけば
新しいドアが また開くのね
二度と書けない物語 みんなヒロイン
微笑み失くしちゃダメダメ みんないい女
過ぎて行く人ならば 追わずにあきらめる
人生は出会いと 別れがつきもの
思い出のアルバムに 涙を飾ったら
新しい旅に また出かけましょう
明日にときめく物語 みんなヒロイン
恋していなけりゃダメダメ みんないい女
みんないい女
9.命くれない
作詞:吉岡治
作曲:北原じゅん
生まれる前から 結ばれていた
そんな気がする 紅の糸
だから死ぬまで ふたりは一緒
「あなた」「おまえ」 夫婦みち
命くれない 命くれない
ふたりづれ
人目をしのんで 隠れて泣いた
そんな日もある 傷もある
苦労積荷の 木の葉の舟で
「あなた」「おまえ」 あぶな川
命くれない 命くれない
ふたりづれ
なんにもいらない あなたがいれば
笑顔ひとつで 生きられる
泣く日笑う日 花咲く日まで
「あなた」「おまえ」 手をかさね
命くれない 命くれない
ふたりづれ
10.長崎の夜はむらさき
作詞:古木花江
作曲:新井利昌
雨にしめった 賛美歌の
うたが流れる 浦上川よ
忘れたいのに 忘れたいのに
おもいださせる ことばかり
ああ 長崎 長崎の 夜はむらさき
誰かあなたを 見たとゆう
噂話が 泣かせる波止場
おもいこがれて おもいこがれて
待てばやせます ひがみます
ああ 長崎 長崎の 夜はなみだ
霧にうるんだ 眼鏡橋
そっとのぞけば あなたが見える
そんな気がして そんな気がして
ひとり渡れば 胸いたむ
ああ 長崎 長崎の 夜はむらさき
11.北物語
作詞:大津あきら
作曲:浜圭介
瞼に雪が積もります
あなたに愛が積もります
一夜燃やした運命の糸が
好きと 好きと 紡ぐから
命ぎりぎり愛したい
涙ぼろぼろすがりたい
寒い漁り火 小樽花園
女乱れる 北物語
心に蝶が踊ります
まだ来ぬ春を怨みます
肌に残したぬくもりさえも
あなた あなた 幻ですか
生きてぎりぎり愛したい
酔ってぼろぼろすがりたい
めぐり逢うなら 港函館
女彷徨う 北物語
瞼に雪が積もります
あなたに愛が積もります
未練飛び立つネオンの海じゃ
わたし わたし 死ねません
命ぎりぎりすがりたい
涙ぼろぼろすがりたい
リラの花咲く 都 薄野
女待ちます 北物語
12.あなたが命
作詞:沢村友美也・原譲二
作曲:原譲二
浮雲みたいに 流されながら
消えゆく運命と 知りました
あなた あなた あなたが命
泣いたあの日は 雨でした
わざと作った 強がり顔が
お酒がにがいと ひとり言
あなた あなた あなたが命
こころ細さに 耐えてます
形ばかりの 幸福よりも
日陰に寄り添う 花でいい
あなた あなた あなたが命
ついてゆきたい あの世まで
13.涙は女の化粧水
作詞:新本創子
作曲:幸耕平
あれから二年の冬が過ぎます
女の倖せ置きざりに
悔やんで苦しみ泣きながら
も一度逢える時を待つ
好きだから抱いて
涙まで抱いて
かなわぬ恋ですか
さむいさむい涙に濡れる
あなた追いかけて
木枯しばかりが 窓をたたくわ
お酒におぼれてまたねむる
夢からさめれば唇の
涙をかんで 血がにじむ
好きだから抱いて
命まで抱いて
そえない恋ですか
つらいつらい命が泣いて
あなた追いかける
泣くほどきれいになれるでしょうか
涙は女の化粧水
あなたの匂いがしみた肌
別れたあとに愛を知る
好きだから抱いて
心まで抱いて
終った恋ですか
あついあつい心が燃える
あなた追いかけて
14.連理の枝
作詞:野村耕三
作曲:新井利昌
それが運命の 糸とは知らず
引いて惹かれて 結ばれて
歩く春秋 夫婦みち
照る日曇る日 雨の日さえも
連理の枝は そうよ
連理の枝は 花を待つ
何があっても ふたりは一緒
汗も涙も 喜こびも
ともに白髪の その日まで
そんな想いで あなたといれば
温もり色の そうね
温もり色の いのち火も
明日という日は 見えないけれど
夢を紡いで 暮したら
きっと見えるわ 虹の色
こころ二つが ひとつになって
連理の枝に そうよ
連理の枝に 花も咲く
15.小犬の神様
作詞:西沢爽
作曲:船村徹
冷たい雨に 濡れながら
飢えた子犬が いたんだよ
パンのかけらを 分け合って
抱いた男が いたんだよ
子犬がなめる 髭面に
銀の涙が 光ってた
どんな情でも うれしいか
罪に追われる 人間は
(セリフ)子犬は、男に抱かれて三日三晩…
たったそれだけの思い出を忘れませんでした。
「おいらは、悪い奴だよ。だけど心を入れかえて、
きっと、おまえを迎えに来る日がある。
それまで達者で、生きていてくれるよなあ…」
あいつはやがて 捕まって
行ってしまうさ 監獄へ
だけど子犬は 忘れない
たったひとりの 神様を
神様を…
16.かさね酒
作詞:池田充男
作曲:弦哲也
徳利ならべて 呑んでみる
手もとに ひとつ 風ぐるま
くるくると くるくると
指ではじけば また あんた
泣いてもむだね 呼んでもむだね
さびしさつのって かさね酒
ネオン映した にごり川
あの橋こえて 消えた男(ひと)
うしろ影 うしろ影
いまも残って はなれない
泣いてもむだね 追ってもむだね
わたしが別れて あげたのよ
ひとり東京 さむいから
添い寝の朝が ほしくなる
やるせない やるせない
こころ 宥(なだ)めて 膝を抱く
泣いてもむだね 呼んでもむだね
みれんな女に だれがした
|